生きていた

このブログはもう消したと思っていたが、非公開にしただけで生きていた。

非公開にしてから2年ほど経っただろうか。私も生きていたし、ただ生きていただけでなく、その間に結構大人になった。大人になった過程を個人的史実として残すべく、久々に投稿する。

「大人イベント」はやはり結婚が大きい。

結婚しないと一人前じゃない、とかそういう話ではない。1人の人と生涯を共にする契約を結び、その家族にも受け入れてもらう、職場や友人にも報告してやいのやいの言われてみる、という経験が大変だけど面白かった。

旦那が個人として素晴らしい存在であるのは、そうなのだけど、旦那がこれまで築いてきた家族友人同僚との信頼関係を明るく感じた。

行動療法の本に「人間は自分で脚本を持っており、その通りに生きている」と書いてあった。その脚本には何をしてもうまくいく「勝者の脚本」と何をしてもうまくいかない「敗者の脚本」があり、前者を持っている人は100人に1人という。

旦那と出会った時、「この人は勝者の脚本を持っているな」と思った。

婚活で色々な人と会ったけど、「明るい未来」がパッと想像できる人は旦那が初めてだった。

2022/09/21

結婚式というのは人生の主人公になれる場だと誰かが言っていた。
確かにそうで、たった数時間だけ世界が自分を中心に回っているような感覚があった。
自分の人生を丸ごと肯定できるように後押ししてくれた。

かつて私は世界を憎んでいたと思う。昔の日記に「自分の感情には殺意しかない」と綴ったほどだ。他者とは自分の弱さに漬け込み、危害を加えようとする存在だと定義していた。やられたらやり返さないと気が済まなかった。

だけど結婚式を終えた今、「人間とは優しさでできているのだ」と世界を再定義した。
職場の関係者を結婚式に招待したのだけど、大した仕事ができていなくて申し訳ない気持ちが強かったしめちゃくちゃ不安だった。悪口を言われるんじゃないかと冷や冷やしていた。しかしそんなことは杞憂だった。気持ちよくお祝いできる、他人の幸せを素直に喜べる大人達の集まりだった。大勢の人に祝ってもらった。