短歌

笹井宏之『八月のフルート奏者』を読む(2)

lyrisist-lily.hatenablog.com 前回に引き続き、歌集を読んでいきましょう。 2006年 レトリックに少し、自覚的になっていく様子がうかがえるのがこの年だ。 冬の夜の終わり 人工衛星が季節切りつつ落ちてゆく 声に羽根生えてしまうを切り落としくちびるへと…

笹井宏之『八月のフルート奏者』を読む(1)

やるべきことをリストアップして、それに突き進んでいる。 これはすごく単純なことで、私はこうした淡々とした日々を端的に愛している。 だけど何かの機会があって誰かと自分を比べてしまうと、どうしても自分の中の「しみ」のようなものが、じんわり広がっ…

【ネタバレ】「から紅の恋歌(ラブレター)」の和歌のまとめ+解説

こんばんは~ ついにコナン映画「から紅の恋歌(ラブレター)」を観てきました。 ので作中に登場した和歌と、それに関連して若干の解説をしようと思います。

黒瀬珂瀾 『蓮喰ひ人の日記』を読む

こんにちは。 突然ですが、ブログって好きですか? これを読んでるくらいですから、きっとお好きですよね。私もブログは読むのも書くのも好きです。 自分の知らない世界を、誰かの絵や言葉で追体験できるのが、たまらなく好きです。 そういえばブログのテー…

和歌と短歌とJPOP

lyrisist-lily.hatenablog.com 前回に引き続き、『誰にもわからない短歌入門』を読み進めていく。 短歌と和歌の違い 短歌と歌謡の違い まとめ 今後の方針

どろみずの泥と水とを選りわけるすきま まばゆい いのち 治癒 ゆめ(笹井宏之)

短歌における批評力を高めたい。そう思ってこのエントリーを書く。 せっかくの趣味なのだから、スキルアップしないとつまらない。 手始めに、稀風社の『誰にもわからない短歌入門』で紹介されている短歌について、一首評を書いていきたいと思う。 『誰にもわ…

シースルーエレベーターを借り切って心ゆくまで土下座がしたい (斉藤斎藤)

天啓、と言ってもいい。この短歌と出会ったとき、視界が一気に開けたのを覚えている。 私はその時の激しい衝動に突き動かされ、短歌を始めることになった。 冒頭に挙げた短歌は、私の叶うことのない祈りに報いをくれる歌だった。 大きな声では言えないけど、…

2016年の歌

2016年に作った短歌 遠景 うなだれて午(ひる)を過ごしていることもどうだっていいナイルのひかり つややかに僕を殺せる銃身は青年兵に黙って抱かれ 空間に王(ファラオ)の桶は見当たらず一畳分のつめたいへこみ 僕がもし何かに生まれ変わるなら駱駝がいい…