魔法使いに向いてる

「終わらない日常」 を超える処方箋

読書の二つの目的

読書には2種類ある

本を読む目的は二種類ある。

一つは情報収集のため。もう一つは楽しみのため。

 

私はどちらにせよ、本を読むのが大好きだ。

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情報収集としての読書

今年に入ってから二度、後輩に「どうやって勉強したんですか」と聞かれた。

一度目はゼミで。二度目はインターンシップのイベントで。

 

私がマーケティングテキストマイニングの小話をしたら、

「そういう授業がない」と言われた。

 

うんうん、わかるわかる。でもな、それ私もそうなんだ。

でもな、仕事や研究で必要だから独学してるんだよ…。

 

私は勉強をすることは本を読むこととほとんど同義だと思っているから、

「どうやって勉強したんですか」と聞かれた時、きょとんとしてしまった。

 

「え、ふつーにでかい本屋とか図書館の書架にいって、面白そうな本を読んだら」というけど、なんだか納得してもらえなかった。

 

(結局、ゼミの後輩のためにテキストマイニングについてまとめた資料を作っても読んでくれてないっぽかった。そもそも勉強する気がなかったのだろうか…)

「夏」「植物」「花」などがテーマのフリー写真画像:IMG_2908.JPG

良書をまとめる意義

しかしながら、良書をまとめることには意義があると思っている。

 

というのも、私のモットー「相手ためになる事をする」というのがあって

 

オススメ本をまとめる≒相手の本を選ぶ手間を省くこと≒相手の為になる

という図式があるからだ。

 

これまで人文学系の良書とネタ収集に役立つ本をまとめている。

lyrisist-lily.hatenablog.com

 

lyrisist-lily.hatenablog.com

 今度も自分が読んでよかった本については、まとめて紹介したいと思う。

それには、何らかのテーマを設定する必要があるのだけど…

アラブ文学、テキストマイニングマーケティングあたりはまとめると思う。

 

もうひとつの読書

情報を収集するための読書ではなくて、「楽しみの読書」というのも存在すると思っている。誤解を恐れずに言えば、漫画やゲームを楽しむように本を読むのだ。

 

日本はどうしてなかなか、こうした文化はすごく発達している。

文化という概念は曖昧だから市場規模でみようか。

 

国内市場規模でいえば家庭用ゲーム機で1532億円、漫画で4570億円。

スマホゲームや海外市場を含めるともっとすごいことになり、

どっかの国家予算は軽く超える。二次元の世界で国家が作れるんじゃないか。

 

市場規模、というのはわかりやすい尺度だ。

人の欲望を換金して、比較することができる。

 

これだけ人々が渇望する物語を提供し続けることは、

素直に本当にすごいと思う。

 

残念ながら私は「何度でも読み返したい」と思える漫画や「ここから人生を学べる」と思えるゲームと出会ったことがない。

 

だけどきっと、そういう漫画やゲームはこの世に存在しているのだろうし、

そうでなければここまで人々が欲望しないはずだ。

 

ちなみに歌人の黒瀬さんはそうした空想世界を美しく切り取っていて、

私の知らない世界への憧憬を掻き立てる。

今日もまた渚カヲルが凍蝶の愛を語りに来る春である(黒瀬珂瀾*1

 

 

lyrisist-lily.hatenablog.com

カロンとしての詩

多くの人にとって、詩を読む機会ってほとんどないんじゃないだろうか。

だけど美しい文章を読むことは美しい風景を見る事、素敵なものを口にすることと同じくらい価値があると思う。

 

というか私は詩はマカロンだと思っている。

 

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カロンはいくら食べてもお腹はふくれないし、言ってみれば卵白と砂糖の塊でしかない。だけど、ひとつ口にすると人生に希望が持てるというか、自分が素敵な存在になったような気分になれる。

これと詩も同じで、読んでいると明日も生きて行こうという気持ちや「美しさに目を向けよう」という気力が湧いてくる。

 

読み過ぎることができない詩

ちなみに私は昨年の夏、現代詩文庫を読破しようと図書館に籠っていたことがある。

しかしながら現代詩のアナーキーな文法や単語を浴びすぎて、自分の日本語の運用能力が危ぶまれるようになった。だからこの試みは中止した。

やはり詩は少しずつ読むのがいいと思うし、好きなものを繰り返し読んだ方が「味わい方」がわかってくる。

詩はほとんどが短編なので「寝る前に少しだけ読む」ということができるし、いい精神安定剤になる(こともある)。

 

石川啄木の『一握の砂・悲しい玩具』で眠りの中へ

私は浪人生の頃、不安で眠れない時に石川啄木の『一握の砂・悲しい玩具』を読んでいた。

波に揺れるような七五調が、私をどこか遠い所に連れて行ってくれるような感じがして、読んでいるうちにすっと眠りにつけたのだ。

一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集 (新潮文庫)

そういうわけで、私が好きな詩について、今週は更新していこうと思う。

もう一週間の折り返しだけど、これから巻き返すよ。

 

 

*1:凍蝶…寒さのため凍てついたようになる蝶のこと。飛んでも鈍く、ほ
とんどは動かない。哀れさという点では「冬の蝶」より差し迫
った感じがある。

季語・凍蝶