魔法使いに向いてる

「終わらない日常」 を超える処方箋

#おすすめ本

ナブコフ『透明な対象』で意識を研ぎ澄ます作戦

右から来たものを左に流すような仕事をしている。 つい先日、電車で一緒になった友人に仕事の話をしたら「それって楽しい?」と言われた。 楽しくはないけど、単純作業というのは一種の精神修養だと思っている。 「本当はみんなもっと楽しいことをやっている…

『クレーの絵本』の感想

「そばにあるだけで、落ち着くもの」がある。 少し手に取って眺めただけで 自分の静脈が整うように、青く澄んだ気持ちになる。 昔収集した鉱物、展覧会の目次録…そういった類のものだ。 だいたいこの手のものは他人にとって「取るに足らないもの」だろう。 …

笹井宏之『八月のフルート奏者』を読む(2)

lyrisist-lily.hatenablog.com 前回に引き続き、歌集を読んでいきましょう。 2006年 レトリックに少し、自覚的になっていく様子がうかがえるのがこの年だ。 冬の夜の終わり 人工衛星が季節切りつつ落ちてゆく 声に羽根生えてしまうを切り落としくちびるへと…

笹井宏之『八月のフルート奏者』を読む(1)

やるべきことをリストアップして、それに突き進んでいる。 これはすごく単純なことで、私はこうした淡々とした日々を端的に愛している。 だけど何かの機会があって誰かと自分を比べてしまうと、どうしても自分の中の「しみ」のようなものが、じんわり広がっ…

若林正恭『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』のタイトルが長すぎてちょっと恨む

お笑い芸人、オードリー若林の「世間との距離感を掴めずにもがいている様子」がすごく好きだ。 もちろんオードリーの漫才も大好きなのだけど、若林の簡潔で熱があって、面白い文章もめちゃくちゃ良い。 前作のエッセイ集完全版 社会人大学人見知り学部 卒業…

血肉になっていったオススメ本を紹介する。

大学の後輩から「思考に影響した本を教えて!」とのリクエストがあったので、 読んで本当に良かった本をまとめておく。 ビジネス書から哲学書も入っているし、統計の本も入れておいた。 雑多なまとめに思えるけど、相談してくる人は「何すればいいのかわかん…

読書の二つの目的

読書には2種類ある 本を読む目的は二種類ある。 一つは情報収集のため。もう一つは楽しみのため。 私はどちらにせよ、本を読むのが大好きだ。 情報収集としての読書 今年に入ってから二度、後輩に「どうやって勉強したんですか」と聞かれた。 一度目はゼミ…